どこでもライオン

This lion is everywhere and nowhere.

モデルハウスの受付

モデルハウスの受付をした。2階建て4LDKの灰色と白の木造住宅で、家の横に2台分の駐車場があった。申し訳程度の小さい庭があり、細い歩道の前に車2台分が通れる車道がある。近くには示し合わせたように同じような灰色と白の2階建ての木造住宅があり、人も車もあまり通らない場所だ。

▶ちょうど『ステップフォード・ワイフ』や『デスパレートな妻たち』に出てくる街を辛気臭くしたイメージ

ステップフォード・ワイフ (字幕版)

一通の手紙

朝早くに不動産会社の社員と家の前で集合し簡単に掃除をした後ずっと玄関前に机と椅子を出して待っていたのだが誰も来なかった。受付からは家の中が見え、リビングの子供の遊び場コーナーで不動産会社の社員がおもちゃを並べたりモノレールを組み立てているところが見えた。

不動産会社の社員はやせてて背が高く眼鏡をかけている40歳くらいの人で、よく赤面しながら話していた。身振り手振りは派手で声も大きかったものの、話すときに微妙に顔が引きつる為、コミュニケーションにストレスを感じていそうな印象を受けた。

結局お年寄り二人が通りかかって「がんばってね」と声をかけてきただけで、人通りもほぼなく、お客さんも全然来なかった。家なんてそんなにポンポン売れるわけではなさそうだけど、不動産会社の社員はとても残念そうな顔をしていた。