どこでもライオン

This lion is everywhere and nowhere.

意外と明るいテレアポ現場

テレアポは、電話をかけて商品の需要をヒアリングし、必要に応じて商品を案内する仕事だ。このバイトは時給も高くシフトの融通も効きやすい。

オフィス内には茶髪の青年がぐるぐる歩き回っていて、「はい、かけて、かけてー」と絶えず鼓舞してきていた。普通電話を受けた先に冷たくされて電話を切ると、ため息でもつきたくなるが、その時には次の電話をかける準備をしていないといけない。「チャンスがないところにはないので、とにかく数をこなすことが大事」と言うのが半分合言葉になっており、全員有言実行していた。

▶茶髪の青年のルックスは、オースティンをかっこよくした感じ
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仕事内容的には結構きついけど、「もうかけてこないで!」と言われたり、がちゃっと切られたりすることに、すぐに慣れた。茶髪の青年が明るく、働いているメンバーも適当で明るいから、電話をかけた先に冷たくされ続けても案外平気だった。また売り物が超大手企業の需要が限定的な商品であり、怪しいものではなかったので、罪悪感もなかった。(ただやはり電話先に迷惑がられることも多々あることを考えるともっと違うやり方があればいいのになとは思う。感謝されることも一定の割合であるけど)。

一緒に働いている人に親の借金で高校を中退して寝る間を惜しんで働いている青年がいて、圧倒的な好成績を残していた。のんびり低音で話すので、なんとなく相手がちゃんと聞いてしまうようだった。