どこでもライオン

This lion is everywhere and nowhere.

郵便局で仕分けバイト

ブコウスキーが郵便局勤務について書いた『ポストオフィス』という本が好きなので、郵便局で働けたのは嬉しかった。作中にある通り、非常に堅実な仕事だった。

▶ブコウスキー本

勝手に生きろ! (河出文庫)

私は年末年始の短期バイトで、年賀状の仕分けを行った。機械で分けられた住所ごとの郵便物をさらに細かく分けていくというもので、長時間行うとくらくらした。親指にはめるゴムのサックが「くらくら」を助長させている気がした。冬だったこともあり暖房が強めにかかっており事務所内は暖かすぎるくらいだった。

知り合いは配達をやっていたが、届け先がよくわからず尚かつ免許を持っていないので自転車で稼働する為結構大変そうだった。

働いている人は穏やかな人が多く話し方がとても優しかった。真面目な人が多く休憩室でも下世話な話で盛り上がることなどなかった。少し学校の職員室に雰囲気は似ているが、学校の方がぎらついている印象がある。

少し話はずれるが、年賀状を出す人が年々減っていると言いつつ、今なお19億枚ほど取り交わされていると聞いてびっくりした。日本人一人あたりの平均が10枚以上の計算になる。私は自分では出さない(必要に応じてメールを出す)・もらうことはある、という非社交的なスタイルを持っており、年賀状の出す枚数換算では平均を引き下げている。

私みたいなケースもあるとは言え、現状の高いベースを見ると、海外のクリスマス・レター同様、年賀状はなんだかんだ形を変えて残り続けるのかなぁと思っている。