茨城のダチョウ王国は「ダチョウ王国」というネーミングだが、ダチョウ以外にも結構たくさんの種類の動物がいる。動物の種類によっては柵の中に入って動物と触れ合うことができる。全体的に、結構ワイルドな施設だ。
まず特筆すべきは、アルパカコーナー。アルパカの毛は触るとなかなか背中まで辿り着かず分厚い。雨上がりで汚れた状態だったが、ものすごいふわふわしている。
勇気を出して柵の中に入るとアルパカが群がってきて、傘をかじりだした。「やめて~」と強めに言ってもやめてくれない。パーソナルスペースが0センチで近いのが怖い。慌てて柵の外に出てもじっと見つめられていた。
入口付近では鷹が何匹かいてずっと鋭い声で鳴いていた。足をつながれていて、少しかわいそうだった。
少し歩くと一匹でのびのび草を食べている子ヤギがいて、こちらは王道のかわいさだったが、カメラを向けると下を向いてしまった。ハイジが飼っていそうな子ヤギだった。
このダチョウ王国はお客さんがおやつをあげられるゾーンが広いので、全体的に動物たちからの注目度が高くて怖かった。特にヤギ・羊。全員こちらを見てくるのがヒッチコックの『鳥』みたいだった。
ポニーにもおやつをあげられるが、ポニーはそこそこ人気なのかたくさんおやつをもらっているようで、羊・ヤギたちのように露骨にこちらを見てくることはなかった。ルックスも相まって王子様みたいだった。
▶近くに馬糞はあれど、王子様オーラむんむん
エミューはとても難しいことを考えているような顔をしていた。くちばしも尖っているし結構怖い。柵には近づかない方がよさそう。
▶期日を過ぎた伝票の提出を相談している時の経理の人のような重い雰囲気
一応主役のダチョウがいたが、こちらもかなり気難しそうだった。首がろくろ首のようにくねくね曲がるので今にも柵の間に頭を突っ込んできそうではらはらした。しきりに何かをついばんでいるが、口を閉めるパクっていう音が大きく、あの口で嚙まれたらやばそうだった。
ダチョウは、視力20、体長2m、体重100kg超え、時速60キロで1時間以上走れる恐ろしい動物だが、幸い草食動物なので積極的に襲われることはなさそうだ。ただし、走っている時にぶつかられたり、卵を守る為とかで戦いを挑まれたらひとたまりもないと思う。
▶「こっち見てくんじゃないよ」っていう顔をしているので早々に退散した
ビーバーとカピパラは、マイペースだった。ビーバーの尻尾がビーチサンダルの靴底みたいだった。