象に乗ることには多少の憧れがある。世界最大でありながらおっとりしたルックスで、反面、暴れ出すと怪物的な力があるところに惹きつけられる。
アラジンも王子様になった時象に乗っていたし、柳楽優弥は映画の中で象使いを目指している。
幸い王子様にならなくても象使いにならなくても象に乗るチャンスはある。
と言うわけで、タイにある観光客相手の象乗りスポットに行ってみた。どうせ象って大人しくて従順なんでしょと思っていたけど、そんなことなかった。
まず乗ってみるとやはり高さと結構揺れることに驚く。でもこの驚きは想定内のなんとなく冷めた驚きだ。本当に驚いたのは象の自由っぷりに対してだ。ちゃんと象使いの人が行く方向を指示するにも関わらず、象は好きな方向に歩いていく。道路の脇の土が極端に盛られたところや、ちょっとした丘のようなところに無理やり登っていく。象使いは大変そうだったが、終始、象自身は楽しげだった。
動物のいる施設で動物が楽しそうにしているのは嬉しいことだけど、だいぶ象乗りのイメージが変わった。