どこでもライオン

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ばんえい競馬

ばんえい競馬とは

ばんえい競馬は、北海道の帯広競馬場で行われる特殊な競馬だ。通常の競馬とは異なり、騎手が乗るのではなく、馬が大きな鉄製のそりを引いて走るのが特徴だ。レースは直線のコースで行われ、馬はそりを引いて最速でゴールを目指す。競技は力強さやスピードを競い、馬と騎手の信頼関係も見られる。歴史的には、北海道地方の厳しい自然環境に適応した作業馬の能力を競うために始まり、地域の文化や伝統の一部として愛されている。

帯広競馬場の雰囲気

競馬場に行くと淀んだ空気をまとった職業不詳の中年男性が多いイメージがあるが、(と言うか一度行った川崎競馬場はそんな感じだった)、地元の人に愛されている競馬場だけあり、帯広競馬場はファミリーやカップルなど爽やかなお客さんも多い。まるで地域の夏祭りに来たようだ。エントランスには堂々とした馬の像があり、フォトスポットとなっている。

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無料の博物館もあり、馬について学ぶことが出来る。馬について深く考えたことがほぼなかったので、それなりに興味深い。ただ馬って結構世界中に分布している割には、大きさや毛深さが変わるくらいでそんなに姿に差異がないなと思った。犬とか猫とか鳥なんてかなりバラエティが豊かだけど。

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競馬場の前にはマキバオーがいた。かわいい。写真撮影を希望する人の短い列ができていた。

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イベントで自衛隊の車が来ていたので中に乗ってみた。一時的に乗るのはいいけど、椅子が固めなので長距離移動は大変そう。PUBGというゲームに出てくる車によく似ていた。
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競馬場内に入るとゆるキャラみたいな馬のパネルと鉄製のそりの展示があった。馬の絵は心なしか荒川弘さんの絵に似てるような気がした。

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せっかくなので競馬場飯を食べることに。おすすめされている「まんぷくセット」はごはん&そばorうどん&生卵のワイルド仕様。雰囲気含め学食みたいだ。 

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無難に天ぷらそばを頼んだ。わりとおいしい。麺にちゃんとコシがある。こういった学食風そばは、茹で過ぎてお箸で麺が切れてしまう状態の時もあるから、上出来だと思う。

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いよいよ競馬スタート

定刻通り競馬がスタート。ただスタートしてもなかなか馬がやって来ない。やっと視界に入ってきても結構遅い。目の前に障害物となる小さい丘があり、「うんしょ、うんしょ」という感じで馬が必死にそりを引いているのは分かるものの、なかなか進まない。丘を登りきると勝負が決まってくるようで観客は盛り上がり始める。終始馬はスピードを変えることなく頑張ってそりを引いており、騎手はぴしぴし馬のお尻を叩いていた。

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疾走感はほぼないけど、重労働感は伝わってきた。馬にとって普通の競馬とばんえい競馬どちらが楽しいか(もしくは楽か)は分からないけど、レース結果を視認しやすいので、個人的には嫌いじゃない。

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全馬が走り終えるとすぐに掃除が入る。掃除のスピードは見応えがある。

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馬も騎手もゴールしたら余韻に浸るでもなく、淡々と撤収していた。馬ってクールだなと思う。

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馬とのふれあいコーナー

競馬場すぐ近くにふれあいコーナーがあり、競馬業を引退した馬やポニーやうさぎに会うことができる。

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馬にあげるおやつ(にんじん)を買うこともできたのであげてみた。見る見るにんじんまるまる吸い込むように食べていくので指が巻き込まれそうで少し怖かった。でもにんじん欲しさに媚びることなく、にんじんをあげても特に態度を変えないところが馬らしくクールだった。

実際近くで見ると馬が巨大でびっくりした。その辺の牧場にいる馬と全然違う。がっしりした体躯がまさに重量上げの選手だった。

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ついでにかわいいポニーを触ったら結構ふわふわだった。IKEAのクッションにありそうな触り心地だった。ポニーは触られても特に何の感情も動いてなさそうだった。

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