どこでもライオン

This lion is everywhere and nowhere.

量販店で福引きスタッフをする

量販店で福引きを行った。 入口に入ってすぐのところにパイプ机を出して、青地のハッピを着て、店内放送で度々呼びかけた。自分の声が拡声されて店内に響き渡っているのが不思議で面白かった。

一緒に福引きをしていたのは、すごく無口でわりと小柄な20代の髪の長い女性だった。店内放送の時の声もすごく小さくて、全体的にオドオドしていた。暇なタイミングで、普段何してるか尋ねたら、なんとキャバクラで働いているとのことだった。こんな無口なキャバ嬢がいるとは。

仕事はお客さんが来たらレシートを見せてもらって5000円購入につき1回福引きを引いてもらい、当たったら鐘を鳴らし、外れたらティッシュを渡す仕事だった。

▶このやたらと音のでかい鐘はアマゾンで購入可能。

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なんとなく福引きを引くのに気恥ずかしさがあるのか、軽口を叩いていくお客さんが多かった。

「本当に当たり入ってるの?」とか「一等ディズニーランドか。別に当たってもなぁ」とか。

ちなみに「本当に当たり入ってるの?」は、聞かれた時は分からなかったけどかなり鋭い指摘で、途中からすごくオドオドした男性社員が来て当たり券を大量に福引きの箱に入れていったので、相対的に前半の人が不利になったのは事実だった。「えー今まで引いた人かわいそう」と「実はキャバ嬢の人」に言って分かち合いたかったけど、石碑のようにサイレントなのでやめた。

もう一つの軽口、「一等ディズニーランドか。別に当たってもなぁ」に関しては、ディズニーランドを悪く言いたいわけでなく、結構気持ちは分かる。誰でも喜ぶものではない気がする。(結婚式の二次会のゲームの景品にもよくなるけど)。

▶男性40歳以上の入園者はやや少なめ。

休憩時間にバックヤードに行き、人がいる割に静かすぎる空間にびっくりした。なぜかぴったり隣同士に座っている人もいるのに、会話はほぼなく、咳払いすら遠慮がちだった。店の中がCMなりテーマソングなり店内放送でかなりうるさめなので音漏れがある以外はほぼ無音だった。

照明が強い場所で長時間仕事をするカメラマンの中には、仕事以外暗闇で過ごすことを好む人がいると聞いたことがあるので、現象としては似ているのかもしれない。

結果的に私がシフトに入った日は一等が出ず、3位のオリジナルキャラクターのエコバッグが最高だった。お客さんの反応は薄めだった。