どこでもライオン

This lion is everywhere and nowhere.

携帯を組み立てる

かなり前、終末期のガラケーの組み立て作業を行った。終末期なことはたぶん関係ないけど、パーツを組み立てるのは人の手で行われていた。レゴブロックの組み立てに非常に似ておりパチンと綺麗な音をするまではめる作業は最初の方はなんとなく楽しいけど次第に指、手が痛んでくる。パチンとはまらないと置いただけで分解されてしまうので終盤は渾身の力を込めないといけなかった。何時間もパイプ椅子に座って行うのでなかなかきつかった。

▶なんだかんだかっこいい気がするガラケーの造形

PANASONIC docomo P-01H ダークメタル

つなぎを着たリーダーのお姉さんが2人いて、PUFFYみたいに結構派手で明るかった。話してる内容も「塗装行く?」「行っちゃうか~」「そうね~。じゃあ行きますか!」みたいな感じでやたら軽くて明るかった。

▶まさにこんな感じ
PUFFY COVERS

作業員としては、私の他に短期バイトの慶応の女子大学生と眼鏡の無口な30~50歳くらいの男性が数人いて、休憩時間は大学生とコンビニで買ってきたパンを食べながら、昔レゴで遊んだことやサークルのことなどを話した。ショートヘアで小柄ですごく素直そうな人だった。

工場内の照明は結構暗く、塗装も行っている為、塗料の独特な匂いとキュイーンと言う音がした。エミネム主演の『8マイル』の工場に薄暗さ含めよく似ていた。

8マイル(字幕版)

かなり疲れている上、夜になると工場は少し寒くなってよりきつさが増した。ようやくバイトが終わり、駅までのやや遠い道のりを歩きながら、座りっぱなしだった足を動かせることが幸せだった。