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バイトを100個した記録と感想ブログ vol.3(デジタルカメラ工場、クロネコヤマトで仕分け、サンドイッチ工場、大型テントの設営、テレビ観覧の受付、看板の見回り、動物園、看板持ち、ゲームセンター、しゃぶしゃぶ屋)

バイトを100個した記録と感想ブログ第3弾です!

目次☞

14、デジタルカメラ工場

ふわふわの作業着を着る

大手電機メーカーでデジタルカメラの部品の組み立て作業をした。全体をすっぽり覆うピンクのふわふわの作業着を着てから、エアシャワーを浴びて作業スペースに入った。あとは1時間の休憩をはさんで黙々と立ち作業。

結構手作業

デジタルカメラの組み立てをしてびっくりしたのが、こんなのが手作業なんだ! ということ。すべて工場で完結するものだと思っていた。作業内容は、パーツを組み合わせる・シールを貼る、だけで、組み合わされたパーツはどこの部分か全然わからなかった。 

作業をしているのはだいたい1つの部屋で10人くらいで、現場リーダーのような30代くらいの男の人がいて、あとはほとんど女性だった。

ずっと喧嘩が行われていた

作業中、ベテランの女性同士が終始激しく喧嘩をしており、間に立つ現場リーダーが困り果てていた。構図的には先輩女性が後輩女性をいびり続け、定期的(30分おきくらい)に後輩女性がキレているようだった。喧嘩の内容は作業の段取りの話だったが、結構ヒートアップしておりほぼ聞き取れなかった。

現場の雰囲気は若干悪かったけど、作業のしやすい室内温度で、部品組み立てとシール貼りにより特定の負荷が手指にかかりすぎることもなく、悪くない仕事だった。

15、クロネコヤマトで仕分け

単純作業だけど意外と苦ではなかった

クロネコヤマトで夜の時間帯にバイトをした。全国からトラックに乗って運び込まれてきた荷物を更に住所ごとに細かく仕分けする。それらはトラックに積まれ、各営業所から各々の宛先へと運ばれる。

その仕分け作業パートを行なったんだけど、仕分けの「宛先を目で見る」「配達物を各住所区分に置きに行く」(距離で言うと全長3メートル程度)を延々と行うのが結構大変だった。でも適度に体を動かしながらなので単純作業ながらそんなに苦ではなかった。同じ仕分けでも、郵便局で行なった時は直立しているので心身共にもっときつかった。広範囲の様々な住所を見ているだけで、旅をしているような気分になり気が晴れたと言うのもある。(字面にすると単純だけど、意外とそういう作用はある気がする)。

清水ミチコに似た人が職場の雰囲気を明るくしていた

職場も明るく、かと言って互いに介入しすぎることがなく、すっきりとしていた。働いている女の子の恋愛話を終業後に皆で聞くなど、普通の雰囲気だった。地味ではないもののシャイな感じの人がやや多かったけど、少し清水ミチコに似た人が全体の雰囲気を明るくしていた。

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16、サンドイッチ工場

寒い空間でずっと大変

コンビニで販売されるサンドイッチの工場で働いた。食品工場なので完全防御服を着て冷蔵庫の中のように冷えた空間で働いた。ベルトコンベアに乗って4時間休みなく流れてくるバゲットに千切りにんじんを詰め続ける。常勤の女の人が見回っていて「多い」とか「少ない」とか注意をしつつ、間に合わなくなってくると加勢してくれた。高速で適格な量を詰め込んでいくのがすごい。 

単純作業なので退屈するかなと思っていたけど、にんじんを詰め込むのに精一杯でずっとにんじんのことを考えていた。字面にすると「にんじん、にんじん…」のような感じ。長いようなあっという間のような不思議な時間だった。滅茶苦茶寒かった。

にんじん(新潮文庫)

仕事中にんじんのことばかり頭の中で唱えていたせいで、仕事が終わってからもたまにぼーっとするとにんじんのことを考えるようになった。よくわからない後遺症だけど。

後日、知り合った人に宗教の勧誘を受けた

このアルバイトで少し仲良くなった人が休日に渋谷でお茶しようと誘ってきた。Mさんという30代の女性で、子供がいるということだった。当日渋谷に行くと3歳と8歳の子供が2人ついてきていた。簡単な世間話と苦労話の後、「この信仰を始めてすぐ金持ちになれた」系の話が始まったのでかなりびっくりした。びっくりしていると、8歳の子供が「ふん」という感じの暗い顔で見てきた。その手の出来事が初めてだったので何を感じればいいかすらよくわからなかった。

17、大型テントの設営

1日中テントを組み立てる

お祭りの前日に公園に大型テントを設営する仕事。結構広い公園で一日中テントを運んだり組み立てた。運搬も組み立ても声を掛け合って4人以上で行った。重くて長いテントを運ぶのは想像以上に難儀だった。

公園を通る人たちに「お祭りですかー?」と何回か声を掛けられた。陽気な人が多かった。公園を通る人たちの中に、有名な女優さんもいたらしい。気づかなかった…。多分岡本太郎美術館が近くにあるし、地元民しか通らない公園ではないんだと思う。

すごいかっこいい大工さんがいた

一緒に働いた大工さんはいい人たちで、お互いに気を遣いあっていて、ギスギスした感じがなかった。中に寡黙で見た目もすごいかっこいい大工さんがいて、「こんな人普通にいるんだな」と思った。寡黙さもかっこよさも昭和の映画に出てきそうな人だった。

幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター2010

お昼ご飯のカツ丼弁当がしみた

お昼ご飯はカツ丼弁当がでた。ほかほかしていて、カツがいい具合にふやけていておいしかった。幸せな気分で完食した。しかし正直食べ足りなかった。他の大工さんがこの量のカツ丼弁当で満足していることに驚いた。

ちゃんと疲れ果てた

1日中外で働いていたから夕方頃には服が土くさくなっていてへとへとだった。なんとか予定していたテントの設営が終わり解散になった時には空が真っ暗だったので、時間の経過にややはっとした。

18、テレビ観覧の受付

トラブルなく進行

バラエティ番組のTV収録の観覧受付をした。観覧の応募・当選通知はハガキだった。ハガキを当日なくす人がいることが危惧されたけど、そのようなトラブルもなく、ハガキの確認・お客さんの入場はつつがなく行われた。

すごい暇でお弁当もおいしかった

基本的にハガキを確認してお客さんに簡単な案内や問い合わせ対応をするだけの仕事なのでとても暇だった。たいしてやることがないのに受付が3人もいて拘束時間も8時間と長めで、しょっちゅう休憩がある。休憩時間にはお茶とおいしいお弁当がもらえた。

お弁当を食べながら受付の人とADの人で適当に話したが、盛り上がった合コンの話とか軽い話題が中心だった。(初対面でいきなり重い話することも少ないと思うけど)。山下智久にそっくりな高校生のスタッフがいて、細身のADのことをいじったり、すごくモテる友達の話をしたりして、現場の女子スタッフを中心に沸かせていた。初対面で溶け込んで盛り上げて去っていく様子に将来性を感じた。(ルックス+話術が最強)。

Numero TOKYO 2022年5月号特装版【山下智久表紙&別冊付録バージョン】

19、看板の見回り

8時間歩く!

住宅展示場に誘導する看板だけど、世の中には方向を変えていったり、倒していく人もいるらしい。そういった事象の対策の為、看板の見回りという仕事が存在する。仕事内容は簡単。看板が設置されているルートを1日中歩いてまわって、看板の様子を確認するというものだ。休憩は入るものの8時間歩くってどういうものかなと思ったが、想像以上に過酷だった。

やばい天気と疲労

バイトをしたのは5月だったけど、とても暑く、通りかかった小学校では運動会が開かれていた。少しすると大雨が降り始め、雨宿りするとこも見つからず、びしょ濡れになった。雨が上がってまた晴れてきたが雹(ひょう)が降り始め、駐車場の車からアラームが鳴り響き始めた。天気はまた持ち直し先ほど運動会をやっていた小学校を通ると、運動会が中止になって不満タラタラの小学生がゾロゾロ歩いていた。その頃にはかなり疲れ果てていたので帰れる子供が羨ましかった。

最後の方は頭の中で何かを考える気力もないほど疲れ切っていた。靴は半壊して靴底が飛び出してきていた。踏んだり蹴ったりな感じが『ロード・オブ・ザ・リング』終盤のフロドに重なった。

ロード・オブ・ザ・リング(吹替版)

20、動物園

ドリトル先生(ビジネスが手広い)に憧れて

ドリトル先生を読んだことがある人なら動物園で働くことに憧れはあると思う。ラッキーなことに日本にはたくさん動物園があるし、専門知識がいらない職種も多い。

ドリトル先生の動物園 (岩波少年文庫 25 ドリトル先生物語 5)

というわけで動物園で働いてみた。仕事内容は動物の世話ではなく、お土産の販売だけど結構楽しかった。

働いている人は面白い人が多かった

働いている人は優しい人が多くて海外志向だったりすごいサバサバしていたり価値観を変えてくれるような人もいた。せっかくなので2人、紹介してみる。

・やすこさんという人はニュージーランドでのワーキングホリデーから帰ってきたばかりの人で、すごい面白い人だった。その面白さを表現するのは難しいけど、海外体験の話がすごい新鮮だったし、表情がいきいきしていて、受け狙いなところがないのが魅力だった

・初日の研修の時に出会ったみかさんは、地球を半周してまた海外資金を貯める為に働いているという人だった。わりとお嬢様でアメリカの大学に行くことがほぼ決まっていたのに、インドに旅行した時にガンジス川に顔をつけたら何かが目覚めて、大学進学をやめて放浪の旅に出たらしい。「親、絶句していたね…」とゲラゲラ笑っていた。

2人とも少し青山テルマに似ている。

DIARY(初回限定盤)(DVD付)

やすこさんとみかこさん以外にも海外志向が強い人が多かった。わりと趣向が似ており、人数も多いので、内部で地味に恋愛が行われており、結婚したりやや仲が悪かったり付き合ったりしていた。

暇な時と忙しい時が激しい

仕事内容はお土産を店頭に並べてお会計し袋詰めをするというもので、暇な時と忙しい時が激しかった。暇な時はだらだらおしゃべりをしているので結構働いている人同士仲がよくなって仕事終わりに飲み会に行ったりしていた。店じまいをした後、お茶を飲んでおやつを食べる時間もあって結構和んだ。

こんな穏やかな人が働いている一方でお客さんは結構イライラしている人が多く、クレームの激しさにしばしばびっくりした。

クレーマーが怖い

働いているお土産屋さんの隣は軽食の販売コーナーになっており、そこはやはり時間帯によっては大行列になっていた。

ある時、待ちすぎてイライラした女性がアルバイトの女の子を怒鳴り続け、女の子が泣いてしまった。するとそのイライラした女性は

😡「てめぇ、泣いてんじゃねーよ! 泣きたいのはうちのおなかをすかせた子供だよ!

と言い放ち、マネージャーが出てきて適当にお客さんをなだめつつ女の子に

👩「もう代わるから事務所行ってていいよ」

とささやいた。その一部始終を見ながらクレームを言った人の太った子供はにやにやしていた。ショックを受けて

🦁「あんなことあるんですね」

と長く働いている人に言うと、

👨🏻「あるある…アイスクリームを投げつけた人もいた」

とのことだった。(怖い)

なぜ人々は動物園で怒るのか

なんでこんなに怒っている人が多いんだろう…と考えて理由を列挙してみたところ、動物園は近代社会において稀にみる「ままならない」場なのかなと思った。

まぁ、でも気持ちは分かるけど、働いている人は優しい人が多かったので、動物園の人に当たらないで欲しいな…、と思う。

21、看板持ち

結構きつかったよ

街中で見かける、パイプ椅子に座って看板を持っている人。看板の内容は道案内だったり居酒屋の案内だったり。きつそうな仕事だと思うけど、実際体験してみて、やはり結構きつかった。座ってるだけなのが結構きつい。じっくり考える時間が欲しい人にはかなりおすすめかもしれない。

看板は結構重いからちゃんと持っていないといけないし、休憩を挟みつつも8時間くらい座り続けないといけない。

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道ゆく人にとっては結構存在が気になるらしく、色々な人に話しかけられた。警察や高校生、サラリーマンなど。いずれもねぎらいや、単純な疑問「寒くない?」「きつくない?」などの内容でそこそこ暖かい態度だった。

座り続けている間何を考えているか?

電車に乗っている時と考えている内容は変わらないけど、8時間ずっと景色を見るだけというのは結構きつく、最後の方は何も考えていない。身体は疲れていて、大体暑さや寒さで参っている。一緒にするのは良くないかもしれないけど、瞑想がうまくいく時と「無」な感じは似ている。

22、ゲームセンター

面白かった(やはり)

ゲームセンターでのバイトはやっぱり面白かった。
ピクセル (吹替版)

カジノのディーラーみたいな格好をしてインカムマイクをつけて働いた。一緒に働いている人たちも適当でサバサバしていて楽だった。イトーヨーカドーの中のゲームセンターだったので、治安が良かったので、とても働きやすかった。

LEXIN 高品質インカム用ヘッドセットインカム用スピーカマイク付き

おなじみのゲームの中身を見られる!

UFOキャッチャーの中身の景品が定期的に散らかるので整理したり、コイン入れにサイズ違いのコインが詰まるのを直したりした。インカムマイクでトラブルが発生すると呼び出されるので意外と忙しいが、鍵を開けて機械の中を見られるのは楽しかった。

大きめの商品の交換カウンターにいる時は、商品を袋詰めした。大きめの商品交換はあまり発生せず、わりと暇なのでまわりを見てぼんやりしていた。

23、しゃぶしゃぶ屋

女将さんがキャサリン・ゼタ似

自由が丘にあるしゃぶしゃぶ屋で働いた。キャサリン・ゼタ・ジョーンズのような美人な女将さんがいて、とてもかっこよかったけど、少し怖かった。

幸せのレシピ (字幕版)

その女将さんは、ほとんどにこりともせずベテランも新人も男も女も容赦なく叱っていた。叱り方としては、「何でここにいるんですか。ここにいるべきじゃないでしょう」「こんなので片付けたって言えるんですか。言えないでしょう」のように常に反語を用いていた。大人が大人を叱っているのを見ると気まずさを覚える時があるが、あまりに叱り方が板についていて、もはや何も感じなかった。なんだかAIとかカーナビに叱られているように個人的なこだわりや動物的なものを感じさせない物言いや人柄だからなのかなと後で思った。

仕事はシンプル

仕事内容は配膳だったが、厨房から部屋の前に持っていくだけで、お客さんの席や座敷に持っていくのは、女将さんを含むベテランの人がやっていた。そこまで頻繁に料理が出る訳ではないので結構余裕がある仕事だった。

女将さんはお客さんと喋る時はとても感じのいい笑みを浮かべていたけど、それでも少し怖かった。この女将さんに対して調子に乗ったらやばいと思わせる雰囲気が漂っていた。