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バイトを100個した記録と感想ブログ vol.4(派遣社員のヘルプ要員、クリスマスツリー作り、昭和歌謡コンサートのスタッフ、フレッシュネスバーガー、ラーメン屋、試験官、吉野家、アイドルコンサートの幕作り、モデルハウスの受付)

バイトを100個した記録と感想ブログ第4弾です!

目次☞

24、派遣会社のヘルプ要員

夢の仕事見つけた

派遣会社で朝から数時間ほど座っているだけの仕事をした。一応、その日現場入りする人が急遽行けなくなったりした場合に出動する補欠要因なので何かあったら働くけど高確率でぼんやりしているだけらしい。多分当日欠勤する人の数なんて限られているけど、一度でも欠勤があると派遣会社の評価が大きく下がってしまうのかなと思う。夢の仕事だけど、残念ながら求人の絶対数が少ない。

朝早いのだけつらい

出勤時間は7時からと朝早く、それだけややつらかった。勤務地は都心で、その派遣会社は細長い古いビルに入っていた。打刻をした後は、灰色の事務机に座って半分寝たり本を読んだり派遣会社の社員の人とダラダラ喋っているだけなので本当に楽だ。もちろん何かあったら仕事を選ばず現場に向かわないといけないけど、時給はいずれにしても発生するし、非常に割のいいバイトだった。

この本を読んでいた

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)

同じ仕事をやったことがある人と話したら「私暇なの、無理だった!」と言っていたので人によっては苦行なのかもしれない。

25、クリスマスツリー作り

触り心地が悪かった

クリスマスツリー作りのバイトをした。場所は横浜。巨大な倉庫でクリスマスツリーを組み立て、枝に飾りをつけた。見ている分には綺麗だけど、クリスマスツリーの葉の部分にはかなり強い針金が入っており成形しづらく、なおかつ触り心地が結構悪い。なんというか、手や顔に触れると「やだやだ」と少しぞっとする感じだ。

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プライベートクリスマスツリーとは訳が違う

家に置くクリスマスツリーとは異なり飾りは計画的につけなければならず、ぐしゃぐしゃの設計図をしょっちゅう見ないといけなかった。(多分規則性があるから、そんなにしょっちゅう見なくてもいいと思うけど、やり直すのが嫌だった)。

現場では凍えた

倉庫内にはストーブがあったけど結構寒く、防寒具をつけて作業した。一緒に働いている人は明るそうなお兄さんが多かった。(実際はなかなか真面目であまり無駄話もしなかった)。常田大希にすごい似た人が周りを気遣いつつも黙々と作業していた。

SWITCH Vol.39 No.2 特集 常田大希 破壊と創造

バックヤードのクリスマスツリー

倉庫内で見るとクリスマスツリーはそんなに綺麗じゃなかった。色はくすんでおり、電飾や飾りは灰色っぽかった。ちゃんと光がある場所で見ると少し綺麗だった。おそらく電飾に電気が通ったり、光の多い空間で見るとちゃんと綺麗なのかなと思う。(そうじゃなかったら困るはず)。

クリスマスリースも作ったよ

時間が余ったので、クリスマスリースも少し作った。職人風の50-60代くらいの男の人が優しくはんだ付けのコツを教えてくれた。この作業は倉庫ではなく小部屋で行い、暖かくて快適な空間でゆったり作業できた。少しやけどをしたけど、楽しかった。(でも残念ながらクリスマスリースの仕事はほぼなかった)。

26、昭和歌謡コンサートのスタッフ

鎌倉のコンサートホール

昭和歌謡コンサートのスタッフをした。場所は、鎌倉にある中規模ホール。あまり派手すぎる演出はなく、全体的に雰囲気がまったりしているしトラブルもほとんど起きなかったので、ゆったりした気持ちで仕事ができた。

味のある作品の多い昭和の音楽シーン…

受験生ブルース

明るい雰囲気

イベントの出演者である歌手は60代の男女ペア。お客さんは60~80代くらい。チケットの半券を切って、駐車場の場所とかの質問に答えた。ものすごい明るいお客さんが多く、夫婦や友達同士でほとんどが来ていた。

コンサートは、トークが多く、ほとんど思い出話だった。
👩Aさんはどうしているかな〜?
👨死んだ?
👩死んでないから!
みたいなことを言ってお客さんがどっと笑ったりなかなか独特な雰囲気だった。歌う曲は昭和歌謡とサイモン&ガーファンクルなど洋楽のカバーと新曲だった。歌は普通にうまかった。

不機嫌そうな演者

1時間程度の短めのコンサートが終わってお客さんが全員帰った後、女性歌手は遠慮がちに「ありがとうございました」とスタッフに頭を下げていたが、男性歌手が不機嫌そうに何も言わずさっさと去っていったのが印象的だった。女性歌手はすごく気まずそうだった。少し前まで2人ともテカテカとした笑顔を見せていたので、これぞ舞台裏という感じで興味深かった。

思えばギャグなのか見極めが難しいトークが多かった

27、フレッシュネスバーガー

サバサバした職場だった

元祖(?)バーガーカフェのフレッシュネスバーガーでバイト!主な業務内容は、レジ打ち、調理、掃除。

横浜のお店で働いた。働いている人はおしゃれな人が多かったが、キラキラしたカフェ店員のようなすました人はいなかった。わりとサバサバした人が多かった。社員や先輩にたくさん怒られたけど、怒られてもしょうがなかったので毎日反省した。押しつけがましくない優しさと適度な仲の良さがなかなか良かった。

楽しかった仕事と苦手な仕事

仕事内容的にはトマトを切ったりたまねぎを切ったりする仕込み作業やコーヒーマシンを掃除する仕事が楽しかった。接客はすごい苦手で笑顔もうまく作れなかったし結構無愛想になってしまっていたと思うが、「やる気がないのか」と店長に怒られたので反省してアメリカの自己啓発本を3冊読んだらにこやかにできるようになった。(『小さいことにくよくよするな!』という本がよかった)。あっさり啓発されていたので店長は少し引いていた。(多分)

小さいことにくよくよするな! (サンマーク文庫)

28、ラーメン屋

暗い雰囲気のお店であった

人手が足りないラーメン屋で1日だけピンチヒッターとして働いた。郊外にあるお店で、店員は皆やや暗い目をしていた。

開店前、お客さんが間違えて入ってきてしまった時、
👩「ちっ、まじ客来んなよ」
とアルバイトの女子高生が怒りだしたので、少しびっくりした。いかにも陰湿そうな顔の女子高生で、ずっと喋っていた。


太った眼鏡の店長がいて、まったく目を合わせず指示を出してきた。感じ悪いと言うより他人が苦手な人という印象だった。

陰湿な顔の女子高生が休憩室で(この女子高生はすごい長時間休憩室にいる)

👩「店長が今度あたしとか選抜メンバーに焼肉奢ってくれる!」

みたいな感じでずっとルンルンしていたので、太った店長は太った店長で、意外とうまく立ち回っているのかなと思った。

1人テキパキと仕事をする顔の薄い男子大学生がいて、いろいろと教えてくれた。その人は陰湿な女子高生をなだめたりしていたものの、周りに心は開いてなさそうだった。

ポール・マッカートニー似のキレキャラ登場

後半になると不機嫌なポール・マッカートニーのような顔の人が出勤してきて、ずっと怒っていた。太った店長も含め、今までいた人も怒られたり嫌味を言われたりして一気に雰囲気が重くなった。(女子高生はあまり乱されていなかったが)。

ポール・マッカートニー 告白

怒鳴られた

私の仕事はお皿洗いがメインだった。ラーメンの汁がぬるま湯に溶け込み、ギラギラとした油が浮いていた。簡単にお皿をスポンジで洗ってから食洗機に突っ込むが、ラーメン皿が意外と重くて結構疲れた。終盤、
😡「だるそうな顔して…何やってるんですか?」
とポール・マッカートニー風の人に怒鳴られた。なんて答えればいいんだろう? と思って振り向くとやはりすごい怒った顔をしていた。

🦁「すいません」

と謝ってなるべくシャキッとした顔をした。

猫ピッチャー1 (単行本)

帰り道に、ポール・マッカートニーに似ている人に怒られた記念でビートルズの『ア・ハードデイズ・ナイト』を聞いたらそこそこ沁みた。

A Hard Day's Night

A Hard Day's Night

  • ビートルズ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

29、試験官

エージェント・スミス

試験官って、ぱっとしない顔をして地味な服で、怖いくらい見た目の印象がない人が多い気がする。(あくまでも「気がする」)。『マトリックス』のエージェント・スミスばりに個々人のアイデンティティがぼかされている。

マトリックス (字幕版)

と言うわけで私もその一員になってみた!

やること結構多い

試験官のバイトは座ってるだけかなと思っていたけど、受付での身分証とリストの照合や、試験中手を挙げている人の対応や問題用紙の回収など、わりと気の抜けない仕事だった。

試験前から試験終了後までチェック表のようなものを渡され、時間ごとに滞りなく試験が進んでいるかチェックをしないといけなかった。うっかり1項目書き飛ばしてしまい、試験官リーダーの女の人にものすごく呆れた顔をされた。その後、書き飛ばすどころかチェック表の存在をほぼ忘れている人がいて、試験官リーダーが手を振り上げて怒っていた。漫画のような怒り方だと思った。

本当にこのくらい表情が豊かだった


試験会場の大学は寒くて乾燥していたが、咳払いも出来ないので実にきつかった。

また、試験前から試験終了まで少しでも顔がゆるんでいるとクレームにつながりそうなので豆腐のように無表情でいるよう努力をした。

試験官同士ほぼ喋らなかったが、チェック表の存在をほぼ忘れて怒られていた人がペンや消しゴムを何回か借りに来た。ウさんという少し太った中国人の女性だった。(少ししゃべって中国人であることを知った)。その人以外全体的に無私の領域に入っているのか個人的な話は一切しなかった。

30、吉野家

すごいお腹が空いた

とても混む時期の吉野家で短期バイトをした。めがねの店長と顔の濃い女の子の指示に従って動く。私の仕事は、卵を割るのと料理を運ぶくらいであまり難しくはなかった。奥に調理場があり、そこから出たところを取り囲む形で客席があるので、真ん中から客席に目を配る。仕事は簡単ながら、次第におなかが空いて疲れて気力がなくなってきた。勤務を終えた時には狭いスペースをぐるぐる歩きまわっていただけなのに足が痛かった。

まかない対応に泣きそうになる

求人票には「牛丼のディスカウント有り」と書いてあったけど、めがねの店長はとても疲れているように見えたので、「まかないが欲しい」と言い出せないまま制服から私服に着替えた。更衣室から出てきた時、事務所の机に牛丼が置いてあり、店長が
🧐「まかない、食べるでしょ」
みたいなことを言ってくれた。嬉しくなりながら
🦁「あ、ありがとうございます。お金払います」
と財布を取りだそうとすると、
🧐「いい、いい。払っとく。今日ありがとね」
とそっけなく言い、外に出ていった。

その時食べた牛丼が絶句するくらいおいしかった。甘くて深い味わいとおなかが温かくなる感覚に本気で泣きそうになった。

31、アイドルコンサートの幕作り

結構手作業

人気アイドルグループのコンサートで使う幕を作った。体育館で、黒い厚手の布を広げて、白いマーキングに沿ってカッターで形を作る。

幕作りは中腰で作業をする為、早々に背中や首が痛くなってくる。体勢を変えてやり過ごすも特定の負荷が掛かり、体中が痛くなった。

作業者のアイドルへの愛が深い

お昼ご飯は中庭でコンビニで買ってきたごはんを食べた。作業者同士で幕作成がつらい話をしつつ、アイドルの趨勢について語り合った。アイドルを身近に感じている為か、評論家のような達観した姿勢ながら、アイドルを「君」づけ、「ちゃん」づけするところに愛を感じた。

月刊MdN 2017年 1月号(特集:アイドル―物語をデザインする時代へ / 表紙 欅坂46)[雑誌]

すごくつらくなってくる

午後になると体育館の天窓から明るい陽が差してきて、空気がぬるくなってきて更につらくなった。体が相変わらず痛かったので、心と体の分離に努めた。痛んでいる体は自分が操るロボットで、心は少し離れたところでぼんやり見ているイメージをした。固まって鈍く痛い体が本当にロボットのようだった。

油断があったのか、午後の作業開始から2時間後にカッターで指を切ってしまった。リーダーに

🦁「このままだと幕を汚してしまうかもしれません」

と言いつつ「帰っていいよ」と言われることを期待したが、

👦「あぁ、救急箱あるから大丈夫だよ」

と大きな救急箱を持ってきて消毒をしてバンドエイドを貼り、包帯まで巻いてくれた。お礼を言いつつ持ち場に戻り作業を再開した。

作業はつらく、正直アイドルに対しうらめしさまで感じた。おまけに定時になっても予定した作業が終わらず2時間の残業が発生した。体はロボットモードで心は終始絶句していた。

32、モデルハウスの受付

わりと普通の住宅街

モデルハウスの受付をした。2階建て4LDKの灰色と白の木造住宅で、家の横に2台分の駐車場があった。小さい庭があり、細い歩道の前に車2台分が通れる車道がある。近くには示し合わせたように同じような灰色と白の2階建ての木造住宅があり、人も車もあまり通らない場所だ。ちょうど『ステップフォード・ワイフ』や『デスパレートな妻たち』に出てくる街を辛気臭くしたイメージ。

ステップフォード・ワイフ (字幕版)

一通の手紙

本当に誰も来ない・通らない

朝早くに不動産会社の社員と家の前で集合し簡単に掃除をした後ずっと玄関前に机と椅子を出して待っていたのだが誰も来なかった。受付からは家の中が見え、リビングの子供の遊び場コーナーで不動産会社の社員がおもちゃを並べたりモノレールを組み立てているところが見えた。

不動産会社の社員はやせてて背が高く眼鏡をかけている40歳くらいの人で、よく赤面しながら話していた。身振り手振りは派手で声も大きかったものの、話すときに微妙に顔が引きつる為、コミュニケーションにストレスを感じていそうな印象を受けた。

結局お年寄り二人が通りかかって

🧓🧓🏽「がんばってね」

と声をかけてきただけで、人通りもほぼなく、お客さんも全然来なかった。家なんてそんなにポンポン売れるわけではなさそうだけど、不動産会社の社員はとても残念そうな顔をしていた。