12月末に閉店してしまう前に『オテル・ドゥ・ミクニ』へ行ってきた。お店は四谷駅より7分の立地。高級住宅街を少し進んだところにある。
エントランスで記念に三國シェフとお写真を撮ることができた。わざわざ厨房から出てきて頂き、とてもありがたかった。
厨房横のこぢんまりとしたお部屋に通され、ドリンクの注文をした。ドリンクも料理も早々に持ってきてくれる。(フレンチだと結構ゆっくりなことが多いというのも有り)。
1品目は、キッシュ。外は硬質、中は軟質の快感キッシュだった。
パンもおいしい。ドアノブ型のクロワッサンがあった。
帆立貝とトリュフと里芋のサラダ、ベビーリーフサラダ、オクサリスのトリュフヴィネグレット和え。平たくなった帆立が口の中でとろける。
バターもとてもおしゃれ。ホワイトチョコレートだと間違えて少し食べかけた。
カナダ産オマール海老のフラン、気仙沼のフカヒレとクコの実添え、コンソメドゥーブル味。フカヒレを食べる時の食感(みしゃしゃしゃ、みたいな感じ)がリアルですごかった。
アンコウのグリエとあん肝のテリーヌ、下仁田ネギとピュレとフリット、3色ミニトマト添え、サフラン風味、ラオス産マッケーンペッパー和え。柔らかい食感の食品が違う柔らかさで折り重なっている不思議な一皿だった。
スコットランド産ピジョンラミエのロティ、ゆず風味のヌイユ、北海道産ユリネとそのピュレ、丹波しめじ、その鳩の内臓とセリ入りフルロン添え、柚子の薫り、ピジョンのジュ風味ソース。食べる瞬間の鋭い柚子胡椒の香りがすごい。しめじは歯ごたえがくっきり。どうやったらこうなるのかとても不思議だ。
完熟フロマージュ”ヴァシュランモンドール”。粘着力のある重いチーズだった。
山形産ラ・フランスのパリジャンとグラニテ、群馬産無農薬バラのスープ仕立て、トンカ豆のクレーム和え。ざくろのプチプチがとてもおいしい。
東京杉並産あの内藤栗のモンブランのタルト風、黒ビールのグラス添え、古々美醂風味。ビールの苦みと栗のしびれる甘味、とけるメレンゲで口の中が不思議で幸せになった。
マリー・アントワネットティーと3種の小菓子。おいしいお菓子とお茶で最後に口の中を落ち着けることができた。
全体的に大満足! 一人当たり2万円以上のコースであること、You Tubeで紹介されている料理がおいしいことから、期待値が上がってしまっていたけど、本当に来られてよかった。味覚の経路や食感の緩急など、とても精巧で芸術的だった。
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