どこでもライオン

This lion is everywhere and nowhere.

不慣れな読書会

アメリカのドラマやテレビ番組でたまに読書会の描写があり、だいたい輪になってお茶を飲みながら共通の本の感想を言い合っている。あまり読書会の中身につっこんでいる描写はなく、具体的に読書会によってなにをもたらされるかはよく分からない。たぶん、①義務的に出席しているもので、特に何ももたらされない ②自分の知性が放出されるようで気持ちいい ③参加している自分が賢そうで良い ④読書を通して言えない本音を代弁できる、あたりになるかなと思う。日本ではあまり日常的なものではないが、意外と多く開かれているようなので参加してみた。

▶オプラの読書会番組は大人気

▶広義の読書会映画

愛を読むひと

参加したのは、定期開催している文筆家主催の読書会。参加者は女性が多かった。ファシリテーターの男性(文筆家)は眼鏡をかけて白髪で、社会性のあるインテリに見えた。初対面の人に会うのが億劫なのでオンライン開催でよかった。(いつもは対面でやっているらしい)。

今回は決まった本を読むパターンではなく、皆それぞれおすすめの本をレコメンドしていくパターンだった。参加者はそれなりに読書が好きな人ばかりなので熱がこもっていておもしろく、説明もうまかった。ただ、発表をする→ファシリテーターの人がコメント→ファシリテーターがほかの人にも意見や感想を求める→ほかの人が意見や感想を言う→ファシリテーターの人が「**さんの発表でした〜」と締める、という流れが学校の国語の授業みたいでなんとなく気持ちが冷め、気持ちが盛り上がらないまま、読書会は終了した。

今回の読書会がつまらない時の国語の授業みたいに退化してしまったのは、授業風フォーマットに容易に侵食されてしまった自分の気持ちのせいでもあるなぁと思った。

INFORMATION

読書会情報掲載サイト例 ☞ 

https://peatix.com/?lang=ja