BTSのグラミー賞でのパフォーマンスで、終盤にネオンキラキラのソウルが背景になっていて、「そういえば今東京は薄暗いのだな」と思った。
今、仕事帰りなどに見かける街並みは普段より活気がない。街の活気をなくす為の施策をしているからだ。街中を20時以降消灯をする→街に人が集まらない→コロナ感染が拡大しない、というのを狙った施策だ。「街灯を除き、全ての明かりを消すように徹底していきたい」と小池知事は発言しているし、警察が路上飲みの取り締まりもしているので、どんどん人は減っている。オリンピックを前に「必死だなぁ」という冷めた国民の意見もありつつ、昨年ほどではないが、「コロナやばいなぁ」という空気感はまだ漂っているように思う。
東京タワーも今は20時で消灯している。品川駅も寂しげ。品川駅は元々それなりに寂しげというか、華美な印象はないが、輪をかけて寂しげになっている。通行する車もほとんどタクシーだ。
六本木もやや落ち着いた雰囲気。普段はもっとパーティー好きっぽい人がそぞろ歩いています。「みんなどこに行ったー?」という中島みゆきさんの曲の歌詞が浮かぶ。(家にいるのかな)。
▶︎世界のparty peopleのアイコン・パリスは派手な車でショッピングらしい(ブレない)
Get in the car, we’re going shopping 👸🏼🛍💓💕 #Sliving pic.twitter.com/lSQzyS7cu9
— Paris Hilton (@ParisHilton) May 1, 2021
原宿もがらんとしていて暗い。バイト帰り風の人がぽつぽつ歩いている。よく原宿にいる横に広がって浮かれて歩いているような人たちは少ない。
渋谷は他の場所と比べると人は多いけど結構暗い。「The SHEL'TTER TOKYO 」の看板が薄暗い中紫色に浮かび上がって、歪な近未来感を醸し出している。
スクランブル交差点には人がたくさんいたが、仕事帰りっぽい人も多くあまり浮かれた雰囲気はない。
恵比寿もやや薄暗いものの、普段からわりと落ち着いているような気がするので普段との違いは分かりづらい。
現状の東京を見てみて、特に感想や思いはなく心の中は平熱だが、ちょっと不思議な光景だった。例えは悪いが地方都市に旅行に出かけ、夜出かけると街中が暗くて驚くことがあるが、同じ感じだ。
政府の施策に関し批判は多いが、コロナに対する特効薬がない中、国民の行動を規制するとしたらこういうやや極端なことをやらざるを得ないのかなぁと個人的に思った。飲食を同じテーブルで行うと感染しやすいなどの情報がある中、ある程度規制がないと行動様式を個々人が変えるのは難しい。上司や取引先から誘われる飲み会もそうだし、リモートワークもそうだと思う。「雰囲気」を作ることで規制・抑制するしかなくなっている部分がなんとなく気持ち悪いけど、まぁしょうがないのかなと…。