どこでもライオン

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脱力系・桃太郎神社

桃太郎といえば岡山だと思っていたが、愛知県犬山市にも桃太郎神社なるものがある。

犬山市の木曽川沿岸に桃太郎誕生地伝説があることから出来たらしい。木曽川はわりと水量が豊かで流れも速いので、桃太郎の入った桃が流れてきたのは、水量の少ない川上か、桃を引き寄せたおばあさんがすご腕かということになると思う。  

ちなみに桃太郎ゆかりの地は岡山・香川・愛知の三拠点がある。

今回訪問した愛知県犬山市の桃太郎神社は自然豊かな場所にある。岡山の桃太郎神社も行ったことがあるが、景観としては相当似ている。物語を読む限り、山と川がある地域が舞台になっているので、まぁ、当然と言えば当然だが。

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狙っているのか、天然なのか、程よい抜け感のある神社だった。作り手の解釈が投影された人形がナイス。桃から生まれた晴れ晴れしい場面を再現したと思われる桃太郎像にしても、桃太郎の微妙に得意そうな表情と言い、堂々とした全裸像(生まれたてだから仕方ないけど)と言い、少し笑ってしまう。

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よくわからないけど唐突に朴訥な雰囲気の鬼たちもいて、あまり賢くなさそうな表情が面白かった。物語中でも鬼たちは結構あっさり桃太郎たちにやられているし、芥川龍之介バージョンだと鬼たちは桃太郎たちに侵略される被害者サイドの立ち位置だったと思う。いずれにしても現代的な悪者の迫力はない。

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周囲は焚き火(お焚き上げ?)をしているのか、独特な良い匂いがした。山の乾いた空気と混じっていて良い感じだ。

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絶妙に動物たちが辛そうな桃太郎・犬・サルの人形も有り。犬とサルは苛ついてそう。桃太郎が白塗りなのも謎。

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桃型の鳥居。真ん中の犬と桃のゲートの煤け具合がいい味を出している。

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一通り回り終わってから桃太郎神社近くで一休みをした。吉備団子はなかったので、みたらし団子を食べて帰った。

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