相田みつをに関し、説教をする人とか綺麗事を言う人というように認識していたら結構人生が損だと思う。相田みつをは、イケメンで破天荒な性格でそれでいて「人間だもの」みたいなことを優しい筆致で書いてしまう人だ。
有楽町・東京国際フォーラムの地下1階にある「相田みつを美術館」では作品を間近に見ることができる。
初めてこの美術館を訪れた時、相田みつをが男性だったことと、結構モテそうなルックスだったことに驚いた。「みつおだから男性の名前だろ」と言われそうだが、「人間だもの」っていう言い方はちょっと女の子っぽいので長い勘違いをしていた。
▶︎展示を観た後の、筆でなにか書きたい欲求を満たしてくれる体験コーナー
相田みつをは、細身で高良健吾みたいなシャープな顔立ちをしている。なんとなく芥川龍之介と太宰治を足して2で割ったような雰囲気を感じるが、さすがに芥川や太宰よりは思い詰めていない。前向きな言葉が多く残っているが、疲れた人独自の地に足がつききった感じの前向きさを感じる。
▶︎展示スペースの外にある、暗くて小さい休憩スペースの言葉が心に刺さる
相田みつをの作品だと「人間だもの」が有名だけど、「人間だもの」は単品での扱いではなく作品の一節となっていることがあり、そっちの方がいいなぁと思った。意味がわかりやすいというか。
INFORMATION
『相田みつを美術館』HP ☞ https://www.mitsuo.co.jp/museum/index.shtml