どこでもライオン

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パークハイアット東京

『ロスト・イン・トランスレーション』のロケ地・パークハイアット東京。『ロスト・イン・トランスレーション』は、下世話寄りな日本の風景に、上品なホテルのコントラストが、ロスト(迷子?)感を引き立てる作品だ。

結構前のことだけど、6万円程度(普段より格安)でパークハイアット東京に泊まるチャンスがあった。

▶︎仕事で日本に滞在する俳優(ビル・マーレー)と写真家の妻(スカーレット・ヨハンソン)の友情と異国での孤独をソフィア・コッポラが秀逸に描いている

ロスト・イン・トランスレーション(字幕版)

チェックイン時は混雑しており結構時間がかかった。フロントの人が「団体客とかぶりました。ごめんなさい」と言っていた。ここに泊まる団体客はどういう人たちなのだろう。

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いよいよ鍵を渡されて45階のお部屋へ。そこまでだだっ広くはないけど十分嬉しくなる部屋だ。

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広い窓から見える景色は綺麗だ。曇ってもくもくしているのがニューヨークみたいだ。(ニューヨークに失礼?)

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意外と東京に緑が多いことにも気づかされる。

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全体的にインテリアにこだわっているらしく、家具がシックだった。英語の本も置いてある。あまり読む人はいなさそうだけど。

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正直、インテリアとか風景に関しては、あまり思うことがなかった。シックなホテルにも泊まったことはあるし、風景の良い場所も行ったことがあるからかもしれない。ただこの無感動さが逆に『ロスト・イン・トランスレーション』のメイン登場人物と近しい気がした。(合わせに行っているわけではなく)。

せっかくなので、アフターヌーンティーをラウンジでいただいた。ここのアフターヌーンティーはかなり素敵だ。泊まらなくても利用可能なのでおすすめ。(でも混まないで欲しいけど)。意外と高くない・おいしい・フィンガーフードもあってかなり多種多様・食べ放題飲み放題・景色綺麗。どうせすごい高くて量少ないんでしょ、と思っていたのでかなり意外だった。約6000円だから全く安くはないが、普通にごはんを食べるようなものなのでコストパフォーマンスも結構良いと思う。

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お腹が膨れると部屋に戻ってごろごろした。BoseのスピーカーがあってiphoneをBluetoothでつなげたので音楽聴きながらうとうとした。眠いけどうまく眠れないような中途半端な状態だった。

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さて、ディナーは『ジランドール』へ。(食べてばっかり)。『ニューヨークバー』に絶対行きたかったので「料理どんどん持ってきていただけると」とお店の人に頼むと素早く持ってきてくれただけでなく、『ニューヨークバー』に予約も入れてくださった。しかもステーキを2人で1つみたいなケチくさい頼み方をしたのに、その場で切り分けて美しく取り分けてくださった。すばらしい。しかもそのステーキがおいしい。サイズは小さいが、ナイフでさくっと切れて脂が少ないものの乾いた感じがなくて、主張の少ないソースとマッチしていた。

『ジランドール』のファインプレーもあり『ニューヨークバー』にも間に合った。『ニューヨークバー』は『ロスト・イン・トランスレーション』にしょっちゅう出てくるので是非行ってみたかった所だ。雰囲気も良いし、文句なしにライブがよかったし、カクテルがやけに綺麗だった。

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結構お酒も飲んだし、部屋に帰ってから夜更かしせずに寝た。

次の日、朝焼けが綺麗で珍しく早起きした。ファンタジアの『はげ山の一夜』の最後のシーンみたいだった。

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散歩をしてから『ジランドール』で朝ごはん。品数は少なく感じたが、おいしかった。

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ごはんの後はホテルのジムで少し運動した。ふつうに入会すると200万円かかるらしい。すごい。有名人になると黙々と運動するために結構高いお金を払わないといけないのかなと思った。こぢんまりしているものの景色はよかった。混んでいないのもいい。ずっとランニングマシンで走っている50代くらいの男性とプールではしゃいでいるファミリーがいた。

さて、これにて、ホテルステイは終了。映画の中ほど迷子の気持ちにはならなかったけど、一時的に違う場所に飛ばされた気持ちにはなった。やや醒めた気持ちのまま。