カエル好きの聖地『KawaZOO』は、伊豆にある。そこには120種類以上のカエルがおり、カエル好きにとっては聖地、カエル嫌いにとっては地獄だと思う。入場料は、1000円。
正直アクセスもそこまで良くないし、かなりニッチなテーマなので空いてるんじゃないかなと思いながら行ったが、結構混んでいた。男性同士のお客さんもいれば、カップルや一人で来ている人もいた。
120種類以上のカエルがいるとのことで、比較的狭い部屋の中は水槽だらけ。カエルが擬態化しておりどこにいるかわからないことがしばしばあり、「あ、あそこにいる!」「本当だ~」というやりとりが各所で行われている。くやしいことに最後までどこにいるか分からない水槽もあった。水槽越しだからいいが、実際に毒性のカエルが擬態していると考えると恐怖だ。
さまざまなカエルを見ていて、カエルの色遣いはもはやアートに感じた。一眼レフで撮影している人もいたが、良いカメラで撮りたくなる気持ちも分かる。なかなか思いつかないような派手な色合いでありながらしっかり自然になじんでいる。
カエルの放し飼いコーナーもあり、小さい滝があった。例によってカエルがどこにいるかすぐに分からない。小さい滝ながらマイナスイオンが出ている気がした。こんなに簡単にマイナスイオンって出るものなのかな。
少女漫画のように目が大きいカエルがいた。「りぼん」や「なかよし」のヒロインは実写化するとこのくらいの目のサイズなのではないかと思う。
ウーパールーパーもいた。カエルと比べるとだいぶフワフワした雰囲気だった。結構かわいい。ちなみにウーパールーパーは生物学的に「カエル」ではなく、カエルのオタマジャクシ状態がずっと続いているような生態らしい。そもそもウーパールーパーは水中で生活するのだが、カエルは陸地メインなので共通点はありつつ、あまり競合しない存在のようだ。(なのでこの施設内では少し浮いている気がした)。
川で泳いでいて見かけたらぎょっとするようなカエルが続く。砂利と一体化しているカエルなど間違えて踏んでしまいそうで怖い。逃げてくれるといいけど。
田んぼ風カエルの放し飼いコーナー。夜になるとうるさそう。ここもどこにカエルがいるか分からず。暑いので早々に退散した。
全体的にカエルは無害に見えたが、その中にかわいくて綺麗で小さいながら猛毒を持っているカエルがいて、カエルの呪術的底力を見た気がした。唐突に大きく飛ぶところも怖い。